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“労働時間”とタイムカードの打刻時間の関係は?(2023/11/18)

 前回、“労働時間”とは、考え方として

「使用者の指揮命令下に置かれている時間のことをいい、使用者の明示又は黙示の指示により労働者が業務に従事する時間」であり、次の時間も含むものである、と記載しました。

ア)準備行為(着用を義務付けられた所定の服装への着替え等)や後始末(清掃等)

イ)手待時間

ウ)業務上義務づけられている研修・教育訓練の受講や業務に必要な学習等を行っていた時間

 

したがって、1分単位だけではなく、30秒でも、10秒でも、1秒でも、0.1秒でも、……秒でも、この考え方に該当する時間は、すべて“労働時間”ということになると考えられます。

 

では、タイムカードを利用していて出社時と退社時に打刻している場合は、出社時の打刻時刻から退社時の打刻時刻までを“労働時間”として取り扱えば良いのか、という疑問が出てくるのではないかと思います。

手間がかからないようにするために、そうすることにしている、という事業所もあると思います。打刻から打刻までの時間の中にすべての業務が含まれていて、それ以外の時間には全く業務を行うことはない、というのであればそれでも構わないと思いますが、厳密にはそう単純ではないのではないでしょうか?

打刻から打刻までの時間の中にも業務を行っていない時間があったり、逆に打刻前や打刻後の時間に業務を行っている時間があったりするのではないでしょうか?

面倒かも知れませんが、事業所ごとに個別に日ごとにそういう時間数もキチンと把握して加算、減算する必要があるのではないかと考えます。


 なお、実際にそれぞれの事業所で運用する場合、事業所ごとにどのようなイレギュラー事象や業務があり、“労働時間”の考え方を前提にしてそれぞれについてどう取り扱うことにするのか等、使用者側と労働者側で相互に合意できるルール等の作成や話し合いが必要になってくるのではないかと推測しております。

 そのためには、労使間で相互に意思疎通ができる関係を日ごろから構築しておくことが必要であり、それこそが最も重要なことではないかと考えますがいかがでしょうか?

 

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